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【プロ農家向け】収穫前日まで使えるオススメ殺虫剤2020【非結球レタス】

少しでも虫がついていようものなら、消費者から敬遠されてしまうレタス類。

 

その中でもロメインレタスやリーフレタスなどの「非結球レタス」に分類される品種は、使える農薬が少なく結球レタスよりも収穫前日数が制限されていることが多いです。

 

そんな非結球レタスにも「収穫前日」まで使える殺虫剤と、比較的収穫前日数が短い剤をご紹介します。

 

 

収穫前日まで使える!「ベネビアOD」

薬剤名:ベネビアOD

 

成分:シアントラニリプロール(ジアミド系)

 

剤型:液剤

 

容量:250ml,500ml

 

主な対象害虫:チョウ目、アブラムシ、アザミウマ、コナジラミなど

 

レタスの主要害虫をほぼカバーしていて、効果も高く収穫前日まで使える非常に優秀な薬剤です。

 

値段が高いのが玉に傷ですが、ホームセンターやJA、ネットでも購入可能なので自分で安く購入できるところを選べます。

 

倍率も2,000〜4,000倍と、薄めて使うことができるので見た目ほどコストもかかりません。

 

ハクサイやキャベツ、もちろんレタスなどの葉物野菜やトマトやキュウリなどの果菜類にも使える点も嬉しい所です。

 

個人的にかなりオススメです。

 

注意点は他の薬剤や液肥などと混用すると薬害が出やすい点です。

 

ラベルやチラシ、メーカーのホームページに注意事項として書かれているのでよく確認してから混用するようにして下さい。

 

 

 

 

こちらもオススメ!収穫前日数が短い薬剤

 

 

 薬剤名:アルバリン(もしくはスタークル)顆粒水溶剤

 

成分:ジノテフラン(ネオニコチノイド系)

 

容量:100g,500g

 

剤型:水和剤

 

主な対象病害虫:アブラムシ、コナジラミ、アザミウ

 

収穫前日数:3日前まで(非結球レタス)

 

収穫前日までとはいきませんが、3日前まで使える薬剤です。

 

こちらも登録作物が多く使いやすいです。

 

ベネビアよりも価格が安く、100gの小型規格があるのも嬉しいところ。

 

ただ、チョウ目害虫にほとんど効果が望めないのでやはりベネビアの方が良い剤かと。

 

売っている店によって「スタークル」だったり「アルバリン」だったりしますが、中身は同じジノテフランで効果も変わりません。

 

値段が安い方を選べば良いかと。

 

続いてのオススメは

グレーシア乳剤 250ml
 

 

薬剤名:グレーシア乳剤

 

成分:フルキサメタミド(新規系統)

 

剤型:液剤

 

容量:250ml,500ml

 

主な対象病害虫:チョウ目、アザミウマ、コナジラミ

 

収穫前日数:3日前まで(非結球レタス)

 

こちらも収穫3日前まで使えるグレーシア乳剤です。

 

昨年発売の新規系統成分で、今までの薬剤が効きづらくなってきた害虫にもテキメンに効果を発揮します。

 

特にオオタバコガやヨトウ類と言ったチョウ目害虫に強く、実際に使用した農家さんの口コミで広がっています。

 

欠点はアブラムシ類には登録がないこと、新しい薬剤なのでベネビア同様価格が高い所ぐらいでしょうか。

 

それ以外は現場の評価はすこぶる良いです。

 

まとめ

現状、非結球レタスで収穫前日まで使える実用的な殺虫剤は「ベネビアOD」が一番ですね。

 

アルバリンやグレーシアも有効な薬剤なので、収穫前日数を含め使用基準を守って正しく防除しましょう!

 

キレイなレタスで市場価値を高めましょう!!

 

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